J-CAT-C について
設立の趣旨
アートセラピー、ミュージックセラピー、ダンス/ムーブメントセラピー、ドラマセラピー、ポエトリーセラピー、表現アーツセラピー等で代表されるクリエイティブ・アーツセラピーは、その主な発祥の地であるアメリカとイギリスにおいては社会的に認知されたものとなってきており、大学院レベルの専門課程によるトレーニングが確立され、その多くが40年以上にわたる独自の学会(協会)を有しています。
しかしながら、日本における現状は、必ずしもその本来のあり方が正しく伝えられているとは言い難く、近年のアジア諸国におけるアーツセラピーの広がりの中で、さながら日本が取り残されているような感があります。
このことは、アーツセラピーのニーズが日本においてまだ無いということを意味していません。それどころか、現在の日本の医療、教育、福祉、司法、企業のそれぞれの領域において、かつてないほどの様々な問題が噴出し、多様化し、深刻化してきています。そして、アーツセラピーのその真価を発表させる場は、まさにそれらの領域なのです。
そのような状況において、これらの心の問題を解決する強力なツールとしてのアーツセラピーのあるべき姿を伝えていくことは、時代の要請でもあり、急務であると考えます。
そこで、これらの社会的ニーズを実現するために、ここに何人かの発起人が集まり、一般社団法人「日本クリエイティブ・アーツセラピー・センター」を立ち上げることになりました。
センターの活動目標
センターの活動目標は以下の点です。
- アーツセラピーの教育のためトレーニングプログラムやスーパービジョンを用意する。
- アーツセラピーをさまざまな教育や臨床の実践の場に広めていく。
- アーツセラピーを共通の理解として各領域が連携し、ネットワークを作っていく。
- 予防医学としてのアーツセラピーの普及に努める。
- 一般の人々の自己成長、自己発見のためのアーツセラピーの可能性を追求する。
ここに、この運動に共鳴し、共に行動していきたい方々の参加を、広く呼びかけていきたいと思います。